困っている事に気が付いていない
こんにちは、みんです。
先日、NHKで 信州大学の本田先生が出演されて
発達障害について、放送していました。
本田先生 面白いので 作業をしながら、聞き耳を立てていました。
先生によると、診断のつけ方について、
本人が困っているか、もしくは 周りの人が困っているかが診断基準になるという事を
強調されていました。
結構な個性があったとしても 自分、もしくは 他人が困っていなければ
発達障害の診断名をつけないんですよね。
で、ここが落とし穴だよな~と思いながら 私、聞いていたのです。
まず、自分が困っているという事に関して。
皆さんは、無知の知 という言葉は知っておられると思います。
これは 自分が知らない事を知っている…という事ですが
実は 無知の無知…という言葉もございまして
自分が知らない事すら知らない時に この言葉を使います。
例えば 漢字を書くことをめっちゃ嫌がる子がいるとします。
でも、その子が 周りの子がそんなに嫌でもなく、
書き取りの宿題、ほとんどの子がスイスイできている事を知らなかったら
自分の極端な「嫌」に困っている事に気が付かないのです。
例えば つい、言ってはいけない本当の事
「ねぇねぇ、あのおじさん どうして太っているの?」
なんてことを、おおっぴらに言ったら相手が傷つくことだと知らなくて
で、言っちゃって、叱られる。
でも、これ本当は知らなくて困っているんですよね。
相手の気持ちを予想することができなくて困っているんですよね。
ところが、本人がこの事に気づいていない。
例えば 言葉が誰に向かっているかがわかりにくい人
「長く学ばれている皆さんは ご存知だと思うのですが」
という言葉が付いただけで
その事を知らない自分にダメ出しをしてしまう。
で、そんな積み重ねで どんどんと自己肯定感を落とす。
自分が、言葉のチョイスが苦手で困っている事に気が付いていない。
これ、全部 無知の無知に当たるわけです。
自分が困っている事に気が付いていない。
周りの大人も 子どもが困っているとは気づいてあげられない。
そんな時、どうやって、発達の特徴があるってところに、いきつくことができるんだろう。
もう一つひどいのは 自分が困っていないけれど
周りが困っているケース。
例えば、話しだしたら 自分のしゃべりたいことに必死になってしまう子ども。
正しい事を正しいと主調しすぎる子ども。
相手の時間やエネルギーを奪う程度をわからずに、平気で 気軽に何でも聞く子。
勝手に相手の気持ちを推測して、決めつけて、それが事実だと言わんがばかりに 周りに広げる子。
こんな子たちは、小学校の高学年ぐらいから周りが嫌な気分になります。
日本人優しいですからね~。
直接、相手には言わずに はぶります。
時にはストレスのはけ口の対象にもなります。
でも、ご本人 相手が困っている事に気づいていません。
実は、結果 本人が困ったことになるのですが、大きな問題になって
自分がギャフンになるまで 気が付きません。
こんなケースも ギャフン⇒小児精神科のお世話になるorどこかの専門家に相談
となるまで、自分が困っている事に気が付かないのです。
不登校の子も同じです。
学校に行けない事に、本当は困っているのだけれど
子どもたちは 自分が弱いからいけないだけだ…と自分を責めている子が多く
困っている事をわかっていない子。認めない子が多いのです。
せめて、周りの大人が気が付いてあげて欲しいな~と思うんですね。
なんで、行かない。
なんで、やらない。
なんで、わからない。
と責めるのではなく
「不思議だな~」「どうして?」の視点で 子どもたちを見てあげると
何に困っているのかが 見えてくるのではないかな?
と、そんな風に考えています。
ちなみに 発達障害の診断名をつけることが大切だとは私は考えておりません。
診断名は必要な時に取ればいいと思っています。
でも、人は誰でも 得意不得意や、個性があって
それが原因で困っているという発想は 私たち大人は持っていたいな…と思うのです。
必要な人に届きますように。
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