子どもが感情的になった時の対処
私は学校が苦手なお子さんのいらっしゃるママたちに
「筆談コミュニケーション、いいよ~」とお伝えします。
(写真は私から私へのメモ。気合入ります・笑)
「母親ノート法」の方法では基本はお口チャックなのですが
それでも 伝えないといけないこともありますよね。
特に 学校からの連絡事項だったり
何か選択しないといけないものだったりするとね
そんなのを口頭で伝えられると 子どもたちの疲れが増すのです。
それに 口頭だとついつい要らぬ言葉もママの口から出ちゃうでしょ。
なので、筆談でシンプルにわかりやすく伝えることをお勧めしてます。
そして、家にいて 特にスケジュールのない子どもたちには
ママや他のご家族のスケジュールを書いておいてあげてね~とも
お話しします。
子どもたちは他の家族のスケジュールを軸に
自分のスケジュールを決めていくことができます。
「ママお買い物」や「料理」なんて書いてあると
あ、〇〇買ってきてもらおう。や
一緒に料理しようかな~っていう
自分の行動を決める事にも役に立つんですよね。
それにママの空き時間がわかると
子どもたちも安心してママにいろいろと話す事ができるんです。
ママも急に話しかけられたりしないので
ストレス溜まらないしね。
ずっと、お家で一緒にいると
本当にストレスマックスになるよね~。
できるだけ、心地よく
一人の時間も作り出してもらうための作戦でもあるのです。
取り組んでくださっているママ達からは
いい結果のご報告をいただいています。
・説明がしやすく子どもの理解が増した。
・子どもが 他の子が怒られてても、怖がらない子になった。
・自分の自由の時間ができた。
・子どもたちも メモで教えてくれるようになった。
・子どもがスケジュールをたてるようになった。
・ぶつかり合いが減った。etc.
実は、この筆談コミュニケーションは
発達特性のある子のコミュニケーション支援として開発されたものなのですが
特性のある子への支援や教育ってね
特性のない子にとっても とても分かりやすくて
子どもが自分自身の気持ちを伝えるのに
すごく役に立つ方法でもあるんです。
なので、これを使わない手はない!って 思ったんですね。
で、学校が苦手でおうち生活している子の中にはね
もうストレス満載で
時々切れるというか 暴れちゃったり、暴言はいちゃったりする子がいてね
これは特性のある子のパニックの時の方法が使えるのではないかと
視覚支援グッズの発案者「おめめどう」のハル(奥平)さんに
質問をしてみました。
質問内容は
特性のある子がパニックの時に使う「カームダウン」を伝えるのは
どうしたらいいですか?
って内容です。
奥平さんが丁寧な答えをくださったので
ご許可を得て こちらに転載いたします。
*************
ハルです
みんさん、こんにちは。
カームダウンができないお子さんは、とても多いですよ。理由はね
小さい頃からなにかあったら、言葉やそばにいて抱っこしたり、
ものを与えたりして、慰めてきたからなの。それを、そうするものと思っているのです。
なのでね、親御さんは、
「ああ、私がしてきたことを、そのまま返してきてるんやな~」とわかること。
まあ、たいていの子供のトラブルなんて、親の写し鏡やねんけどね。
なので、もし、身につけてほしいとなるなら、
「言葉やものや接近で慰めない」「応戦しない」いうことです。
年齢が高いほど、子供もしつこいのでね、とても難しいですけど、そこは、逃げるんです。
もちろん、カームダウンの場所いうのがいります。
部屋の中の押入れを開ける、なにか箱をこしらえるでもいいし。
私は知的障害のお子さんの支援をしていますから、家の中でカームダウンをしますけど、
高機能のお子さんなら、一人になれるわけで、外出されるんでもいいし
親が出ていくでもいいでしょう。
「ひとりになれさえすれば、どこでもいい」
けれども、わかっておかないといけないのは、
パニックになるからカームダウンすればいいということではないのです。
この話を聞くと
「なんで、パニックになるねん」が先にきます。
なにもないとパニックにはならないのでね。
そのパニックになる原因をなくす方が先なんです。
カームダウンなんていうのは、そのパニックの原因がわかって、
それに対応して、それでもイライラするねん的な時に使うものなのです。
このお子さんが明らかにパニックになるとするなら、それは、どんな時なんでしょうねえ。
今日みたいな天気の悪い日は、パニックにはならないけど、
うちの子はイライラはします。すると、口で絡んでくるんです。
私は返事しないか、するとしてもメモ書き。
また、一階に降りてきたら二階に上がるなど、
「私を見たら→いちゃもん→勝手に興奮していく」のこの図式にならないようにはします。
また、パニックになってしまったら、ある程度興奮が治るまで、
薬を飲む、話しかけない、筆談で応答する、安全にして離れて見守るなどをします。
でも、パニックになったら、なにか壊れます、
たいてい。そうして、緊張を緩和するんですね。
壊すことで力を入れる、壊れる力が抜ける、我にかえるみたいな感じ。
子供の頃は失禁をしていましたね。
興奮する、気張る、おしっこがでる、ホッとする、我にかえる。
なので、パニックにしてしまうと、ダメなんです。
あとは、なにされても離れるだけです。
パニックになるまでの「緊張を緩和」「興奮を鎮静」する方法として
カームダウンがあるんです。
なのでね、もし、覚えてほしいとなると、
日頃から離れていて、本人がそのエリアを自由に使う、
リラックスするからでもいいので。それから、邪魔なしない。
カームダウンエリアからは、声かけして出すなんてことはしてはいけないの。
そうして、自分のものにしてもらうことです。
幼児期からするのは、そうして、
刺激を遮断したら楽になるよを覚えてもらうために、
毛布をかぶったり、ソファーの向こうに隠れてもらったり、
隣の部屋へ行ってもらったり、親が見えないところへ行ったりしながら、
練習をするのです。で、自分で覚えていくのです。
こういう場合は、
なぜ、物を投げる、暴力を振るう、暴言を吐く、自殺未遂をするのか、
そこの部分が解決しないことには、
カームダウンのエリアをを作った、
入ってもらうように持って行きたいくらいでは、治らないでしょう。
でも、こういう行動障害をお持ちになり、やって来られる場合、
基本的なスケジュールやカレンダーなどから、始めてもらうしかないです。
自分で選ぶ、見えるコムをして、話しかけない。
それをしてから、さあ、本当にしんどいことは何かなを探っていきます。
基本的手立てができていない人の「パニックの原因」について、考えることは、無意味なのです。
だって、暮らしそのものがまったくわかっていない、
誰とも関係性がないということなのだから、なにが起こっても不思議ではないですよ。
高機能さんでもスクスク大きくなっておられる方はいらっしゃる。
それは、特性を知り、そった支援をして、
その特性をそのまま受け入れてもらって育ったお子さんです。
今、駆け込んでくるお子さんは、その逆ですね。
「特性を知らず、その支援もされず、そのままを受け入れてもらえなかった」わけです。
することは、カームダウンではなく、その特性を知り、そった支援をし、
そのままを受け入れるということです。
難しいでしょうが、親が変わらない限り、安定した暮らしはやってこないでしょう。
************
わたし、このお返事読んで
パニックって 自閉症さんだけに特化したもんじゃないなぁ…って感じたんです。
私たち親も、子どもの言動で切れちゃうこともありますよね。
これも一種のパニックなんだなぁ…って。
大きな声出して叱り飛ばしてほっとする。
お返事に書いていただいていた 物を壊す。失禁する原理と
丸っぽ同じです。
私も時々あります。もう、どうしても怒りを収めきれない時。
そんな時には お皿を割ったこともあります。
すごくすっきりするんです。
最近もこのような話が出ていて
空手の練習用の
割ったら元に戻る瓦があるらしいよ。買おうかな?なんて
ママ達と笑いあっていたところなんです。
切れそうになった時は絶対切れたらあかん。
極力その場を離れる事。
そんな風に、ママたちにお話ししますが
これも一種のカームダウンなんだなぁ…と
ハルさんのお返事を読んで ビビビーとつながったのです。
という事で 本日は
お子さんが感情的になった時の対処
⇒感情的にならないように観察・工夫をすること
をお伝えしました。
視覚支援 学校が苦手で
お家でいる時間の長いお子さんにほんといいよ!
今は落ち着いていても、3月末から新学期が始まってしばらくは、子どもが荒れやすい季節です。
ぜひぜひ試してみてください。
視覚支援についての詳細は
おめめどうさんのサイト
⇒http://omemedo.tanba-sasayama.com/
ハルさんに直接質問してみたい人は
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必要な人に届きますように。
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