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ママ応援コラム

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不登校の対症療法「母親ノート法」

今回は、不登校の対症療法「母親ノート法」についてお伝えしてまいります。

「母親ノート法」は京都大学名誉教授・心理学者の故 東山 紘久先生が、
当時、登校拒否と言われていた子どもへの対象療法として、創案されました。

はじめは不登校などの問題を抱えたお子さんへの対症療法として考案されましたが、実際には、すべてのお子さんの問題にも効果が高いということが実証されています。

「黙る」をすぐできなくてもOK



「母親と教師がなおす登校拒否:母親ノート法のすすめ」
東山 紘久 (著)
創元社 (1984/7/20)


当時は、この本で出版されました。

その後、この方法が不登校だけではなく、
非行や子育ての問題すべてに効果があるということで、

「子育て」という名前に改訂されて出版されました。



「子育て:母親ノート法のすすめ」(1992)
東山 紘久 (著), 東山 弘子 (著)
創元社 (1992/2/20)


ファミラボに長く参加されているママさんで、
最近また、お子さんのことでひと悶着があって、
黙れない自分に落ち込んでいらっしゃった方がいて、

「よかったら、もう一度ノートをつけてみない?」

と、お話ししていたら

「黙れていない自分と向かい合うのが怖い」

と、仰られました。


確かに、本を読むと、

「黙る」ことが最善で、
黙れないことが子どもに悪影響を及ぼす。

という風に感じられる方も多いかもしれません。


それはそうなのですが、
でも、そんなにすぐに黙れるようになるママは、
ほとんどいらっしゃらないのであります。


人は、頭ではわかっていても、できないことが多いのですよね。
だから、行動に移すためには、気持ちが納得することが必要なのです。


逆に、すぐにピタって黙れるようになるママは、
それはそれで、実は問題があって、
素直と言うか、感情があまりないというか…葛藤がないというか。
こちらの方が、予後が長くなる事も多いのであります。

母親ノート法は、何のため?

では、母親ノート法は何のためにするかと言うと、
自分の気持ちを聞いてあげるためでもあるのです。

会話は少しずつ減らしていく方向にするのですが、
会話の中に、自分でも気がつかない本当の自分が隠れています。

点検者と一緒に、そこを掘り下げて、
少しずつ、自分の本当に言いたいことに気付き、
そして、自分に「そう思うんだね。」「しんどいよね。」と、
承認と許しを出していく作業でもあるのです。

記録がつけられないほど、疲れているママさんは、
とりあえず、口頭だけでもOK。

まずは、自分の疲れを癒してあげて、
それで、元気になったら、
取れる程度の記録から取っていきましょうという感じです。


まずは、自分を大切にすることから。
自分を大切にすることは、自分の感情に気付いてあげること。


いつも言うのですが、人のご本尊って感情なのですよね。

自分に思いやりを持てるようになって初めて、
相手にも、思いやりを持てるようになるのです。


そして、これがすごいおまけなのですが、
自分が思いやりが持てるようになると、
思いやりのない人を見抜くことができるようになるわけです^^。

会話記録を取ることは、優しい気持ちになれます

ということで、今回は、「母親ノート法」の本質を少し誤解なさっている方もいらっしゃるようなので、お伝えしてまいりました。

「母親ノート法」記録は大変だけど、
ママ自身にも、そしてお子さんにも、
とても優しくなれる不登校の対症療法なのであります。


(ご注意ください)
最近 東山先生と全く関係のない機関で、
会話記録を使っての不登校支援をなさっているところがあるようです。

東山先生の創案されたのは「母親ノート法」であり「母親ノート」や「家庭ノート」という名前の物は、
全く別のものでありますので、ご注意をなさってください。
このコラムは、当法人相談役である谷田ひろみの私設ブログより、特にすぐ実践できるようなものを抜粋し、加筆・修正して掲載しています。
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