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ママ応援コラム

先輩ママの体験談

不登校という学びの旅

不登校は、とても辛く、自分を責めてばかりいましたが、
この期間中に学んだことは、
私にとって必要な旅・Journeyだった気がします。

もちろん、その過程は緩やかではありませんが、
今は、息子が、夫が、というよりも、
自分で自分の心の平穏を保てているように思います。

今も学びの最中。
自分の気持ちを探り、焦らず、マイペースに。
そして、みんさんの3つの呪文も忘れずに。

なるようにしかならん
何が起きても大丈夫
問題は起きた時に考えれば大丈夫

子どものためにやっていたことは、子どもの「生きる」を奪うことだった

私は息子が小さい頃からずっと、過干渉な母親でした。

息子は、他の子に比べるとなんでも遅く、勉強も苦手で、
「あ〜この子は私がそばについてずっと助けてあげなくてはダメだ」
と思っていました。

それが行き過ぎて、息子の代わりに色々なことをやっては、
息子の気持ちは置き去りにし、
きちんと息子のことを見ていませんでした。

そして、この対応を大きくなってからも変わらずやってしまっていました。


中学3年の時に五月雨登校になり、高校進学して間もなく不登校となりました。

中3の時は受験もあり、
とにかく受験をさせねば、高校に進学できるようにしなければ、と焦り、
高校さえ受かればなんとかなると思っていました。

ところが、高校へ入学して2ヶ月で朝起きられなくなり、やがて登校できなくなりました。


昼夜逆転、食事も取らず、ゲームの日々。

私は、どうやったら学校へ行けるのか、叱ったり、脅したり、
はたまた泣き落としで懇願したり、物で釣ったりと、ありとあらゆることを試し、
息子の気持ちや状態を無視した対応をしていました。

これからどうなるの?という恐怖

今思うと私自身、これからどうなるの?と怖かったのだと思います。
不登校の理由が分からず、食事も一日1回になり、
思い詰めて自傷するのでは、と毎日不安と恐怖を感じていました。

とにかくなんとかしなければと、
カウンセラー、医者、精神科医、を何人も回って相談したのですが、
息子の状態は改善されず、途方に暮れる日々でした。


私は海外に住んでいますが、不登校が少なく、
病院やカウンセラーなど理解が少ないと感じていました。
学校の先生方も、朝起きられないのであれば夜のゲームは早めにやめるようになど、
それができるなら苦労はない、というような提案ばかりで、慣れていなかったのだと思います。


そんな中、インターネットでみんさんのブログを見つけ、思い切って相談したところ、
不登校に対する考え方に共感でき、母親ノート法を受講することになりました。

ここで、私の不安を整理して頂き、少しずつ不登校を受け入れられるようになりました。

『黙る』は並大抵のことではなかった!

母親ノート法は『黙る』が基本。

他のことはやり尽くしたし、私が黙るだけで息子が学校へ行ってくれるならと、
息子が元気になることを目標に始めましたが、
全くもって『黙る』ができておらず、とんでもなく辛い、孤独な日々でした。

そんな時、みんさんにファミラボのmixiを紹介していただいて、
他のお母さん方とつながることができ、
私一人ではない心強さと勇気をもらい、
他のお母さんたちの頑張りを見て、自分をリセットすることができました。

また、傾聴勉強会を定期的に受講、コミュニケーション(NVC)の勉強も始め、
少しずつ息子や夫、私自身のことを理解できるようになりました。


勉強を始めてしばらくすると、転機が訪れました。

母親ノート法の面談では、毎回不安だ、不安だと言い続けていたのですが、
ある日「不安は全て聞いてもらった、不安を全て私の中から出し切った!」
と感じた時がありました。

その日を境に、私の不安の波が消え、落ち着いて息子のことを見ることができるようになったのです。
ずっと私の話を聞いて受け止めてくださったみんさんには、感謝しかありません。

忘れられないエピソード

オンライン傾聴のコンパッションに定期的に参加していましたが、
ある回で、お子さんのとても辛い状況を語っておられたママさんがいらっしゃいました。

参加者全員が程度は違うにしろ、似たような経験を持っていたと思うのですが、
そのママさんの辛さに、みんなが涙しました。

そして、そのママさんは、感情のフィードバックをもらって、少し気持ちが楽になられ、
ピアサポートの大切さ、傾聴の効果を目の当たりにしました。

その際のみんさんからのフィードバックでは、
子供が訴えていることの解説があり、全参加者が号泣。

子どもからの大切なメッセージが解き明かされた、本当に心に残る傾聴勉強会でした。

自己決定で生きていく

息子は、高校入学後、出席日数が足りないという理由で4か月で退学。
その1年後にカウンセラーに会いたいと自ら希望し、毎週一度家に来ていただいて話をしていました。

カウンセラーは守秘義務があるので、その内容は全く私には知らなかったのですが、
カウンセラーの勧めで、2年のブランクののちに地元の高校に入り直しました。
高校は、午前授業、午後サッカーというカリキュラムでした。

卒業後もサッカーがしたいということで、別の海外の大学への進学を希望しました。
遠くの親の目がないところに行って大丈夫なのかと心配でしたが、
逆に、息子にも、私にも、成長の機会が持ててよかったです。

卒業が延びたり大変な時もあったようですが、無事卒業することができました。
大学卒業後はサッカー選手になる夢を追いかけて、また別の国のサッカーチームでプレーしています。


こうして息子が、自分の意思決定で生きるようになったのも、
『母親ノート法』、傾聴、NVCと学んでいくうちに、
息子の不登校を受け入れられ、
息子に何かあった時も笑って仲間に報告できるまでに成長できたからだと思います。

ここで出会えた仲間のママさん達の存在がなかったら、私も家族もここまで変われませんでした。
ファミラボの仲間のおかげです!


これからも私の旅は続きます。
山あり谷あり、楽しんで生きていきたいと思います。
母親ノート法」とは、京都大学名誉教授、心理学者の故 東山 紘久先生が考案された療法です。 初めは、不登校のお子さんへの対症療法として考案されましたが、実際には、すべてのお子さんの問題にも効果が高いということが実証されている療法です。
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