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ママ応援コラム

つながる

「行ってきまーす」は明るくね

皆さんは、不登校の勉強会や親の会に来られる時に、
どのようにお子さんに伝えてこられますか?

そういった会にご参加の皆さんは、
ぜひぜひ、とっても嬉しそうに、

「ママ友の会に行ってくるね~♪」

と言って、いらっしゃって欲しいのです。

子どもはどう思うか?そこが重要。

子どもたちは、

お母さんたちが不登校で悩んでいて、それを何とかしたり、
不登校で悩んでいるお母さんたちが集まる場所に行く事は、

どう思うのか。


おとなしいお子さんだったら、何も言わないかもしれませんが、
うちのアウトロー息子が渦中の時だったら、、、

きっと激怒です。


だって、自分の知らないところで、自分の事が噂になっているかもしれないって、
多感な思春期の子どもだったら、きっといい気はしませんよね。

子どもに気づかいをさせないために

それに、子どもは親に心配をかけたくないのです。

ですから、不登校親の会に行く=親もしんどいと感じている、
という事がわかってしまいますと、
余計に心のエネルギー値を落としてしまう事になってしまう可能性もあります。


過去に、クライアント様のお嬢さんに会ったとき、私は尋ねてみました。

「お母さん、あちこち出歩いてさみしくない?」

お嬢さんは、
「私のために勉強に行ってくれてはるから、しゃーないねん」

と、お返事くれたのですが、

実は、このお母さん、出歩く事が大好きで、
ご自身のためにあちこちと出かけてらっしゃったのです。


それが悪い事だとは言いません。
お母さんもどんどんと出歩くことは、とてもいいことだと思っています。

でも、子どもに正直に、
「私は、私の楽しみのために出かけるのよ~」
と、宣言なさると、
子どもは我慢せずに、家にいて欲しい時はいて欲しいと言えますよね。
親に変な気づかいをしなくて済みます。


こういった理由から、私はお母さんたちに、

「自分自身の幸せのため、楽しみのために出かけるのよ」

という意識を持っていただきたいなぁ…と思っています。

ネット社会は広い

そして。。。

皆さんはネット社会の5メートルルールというものをご存知ですか?
私はこれが最近とても気になっています。


ちっちゃいお子さんの事を書いたブログでも、
子どもが真剣に泣いて親に何か告げてきている事を、
「可愛い~」とリアルに内容や写真をアップし、ほのぼのとしているお母さんたち。

それって、真剣に子どもの訴えを受け取っているのでしょうか?
子どもをネタに自分の楽しみを作っている事になりませんか?

写真が可愛かったり、内容が濃ければ濃いほど、
その情報は独り歩きして、
自分は身近な人にだけ流したつもりでも、
どんどんと、自分の知らないところまで歩いていくのです。

これがネット社会の5メートルルールと言われるものです。

5メートルが10メートルになり、
それが15メートルになり、20メートルになる。
怖いですよね。


私はブログのおかげで、見た事もない人の、見た事のないお子さんの情報を、結構把握している事があります。

そして、同じブログを読んでいる人同士だったら、
見も知らずのその人の事やお子さんの事について、話する事もあります。


全く知らない人のところで自分の事が噂になるって、どんな気持ちがするでしょう。
なんか気持ち悪いですよね。

そして、その発信源が自分の親だったと知ったら、、、
子どもは、なんとも言えない複雑な気分になってしまうと思うのです。

親は親、子どもは子ども

確かに、同じ悩みや、同じ年代を持つお母様同士の交流は、
お母様の精神衛生上とてもよいことだと思います。

でも、できれば本当に信頼できる人の輪の中だけで、
そっと、愚痴愚痴言ってください。

親は親。子どもは子どもであります。

我が子をネタに友達づくりをしようなどというデリカシーのない事だけは、
しないであげて欲しいなぁ…と感じています。


そして何かを共に目指す仲間づくりに切り替えてみられてはいかがでしょう。

同じ趣味の人でもいいし、
大人なママを目指す人同士でもいいし、
子どもとは少し離れたところで、交流関係を築いていただけるといいなぁ…と思っています。


ということで、
私が主催したり、講師で入っているセミナー、親の会などは、
ほとんどお子さんの愚痴や、お母さんの不安は出ません。

参加の浅い人でしたら、涙ぐまれる場面もありますが、
それも数回のうちに元気になって、

「で、私はどうしたらいい?」

と、積極的に問題に取り組まれるようになっていかれます。


もう一度いいます。

親は親。子どもは子どもです。


人として距離を置いて、デリカシーのあるお付き合いができるといいですね。
このコラムは、当法人相談役である谷田ひろみの私設ブログより、特にすぐ実践できるようなものを抜粋し、加筆・修正して掲載しています。
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