親も正直に直球勝負で…。
これは数年前のお話
私が、フォローアップやセミナーで使うケースの資料を作っていたときのことです。
ケースの内容はよくある話で
Aさんには あまり外に出たがらない中学2年のお嬢さんがいます。
ある日お嬢さんはAさんにデパートに買い物に行きたいと言い出し
次の日曜日に 一緒に行く約束をしました。
ところが当日 行くつもりで準備を始めたお嬢さんですが
途中で準備は止まってしまい、
出発の時間になっても動く気配はありません。
Aさんはお嬢さんに軽く声をかけてみましたが
はっきりとした返事は来なくて
結局かなり時間が過ぎてから
「遅くなっちゃったね。電車、今日は混んでるだろうね。」
という言葉がお嬢さんから…。
Aさんは もう行かないんだなぁ…と感じて
「行かないんだね。」
と優しく言いました。
でも、なんだかもやもやが残ってしまいました。
この文章を横から覗き込んだ当時学部生だったアウトロー。
「このお母さん 自分と子どもが分けられてへんな。
いつまで子ども扱いしてるねん。中2やろ。」
と一言。
わたし、面白くなったので
色々と聞いてみました。
私「なんでそう思うん?」
アウト「だって、このお母さん 子どもについてって頼まれたん?」
私「嫌、大抵このケースやったら
じゃぁ、日曜に行こうか。。。と 親が持ちかけてるなぁ。」
アウト「そやろ。この子 親のこと ひとりの人間やって思ってないで。
親が離れてなかったら そんなこと思われへんもん。
親は別の人格やって分かるのって
親の方から切り離してくれなわかれへんねん。
僕もそういう時期があったから。」
私「ふぅん。なるほど。。。」
アウト「友達同士の約束やって考えてみ。
お互いに行きたいから約束するわけやん。
で、相手の子が時間守らんと いかんって言ったら
自分は行きたいから 放って置いていくやん。
それに そんなん嫌われるのはみんなわかるから
そういうことは ほとんどせんやろ。
この子は そういうことをしても許されると思っているから
親に謝りもしてないやん。」
私「そやな」
アウト「このお母さんは 子どもに外に出て欲しいって思っただけやろ。
自分が買い物に行きたかったわけちゃうやろ。」
私「そやな」
アウト「そんなことしてたら 子どもから見たら
いつまでたっても 親は自分と別の人間やって思われへんねん。」
私「ほうほう。。。」
いかがですか?
子どもって鋭いでしょう。
アウトローが特別に鋭いわけではありません。
ただ、イメージではなく 言葉を項式のように組立て
「ということは…」と考える子ですので
言語化するのは得意ではあります。
でも、大抵の子どもたちが
このケースを読んだときに
なんとなく腑に落ちないものを 心の中に感じるでしょう。
大人、特に同じ母親の立場の人では気づきにくい
シンプルな子どもからの意見なんです。
相手に何らかの期待をしての親の言動は
すぐに子どもにバレてしまいます。
特に今辛い状態で 敏感になっている子にとっては
何もかも お見通しであることが多いのです。
そして、そのことが 子どものエネルギーを落とすことになってしまいます。
ほんと、子どもってすごいよね。
で、もひとつアウトローに質問してみました。
「あんたが 私たち親は別人格で
親にも感情があるってわかったのは 何がきっかけ?」
「何にも言わへんようになった時」
だそうです。。。
日常の細かい事は 心と体の危険に関わること以外
ほとんど何も言いません。
留年?欠席?
そんなことぐらい、どーでもいいやん。
と、何にもかまってもらえないお家ですから
どうも、その時に これはやばいと気付いたようです。
自分で何とかしなくちゃ、この親は何もしてくれない…と・笑
で、親といえども自分の欲求を全部かなえてくれる相手ではないと気づいたようです。
本來 子どもが 母親は別人格だと理解するのは幼少期だと言われています。
赤ちゃんの時から すべてを受け入れてもらって大きくなってきた子が
ある日 親のNOを感じるとき。
それは幼児前期と言われていますが
その時期に NOが多すぎたり
発達の影響でうまく自律性が身につかなかったりした場合
親にも人格があって よって 甘えにも限界があるってことが
体得できなくて 持ち越されてくることがあるのです。
では どの子が自律を体得できていて
どの子ができていないかなんて わからないですよね。
ということで お子さんと接するときは
親は下心なく 直球勝負を 私はおすすめしたいわけです。
直球勝負は 親子を無理なく 分離させてくれます^^
そして、もやもやや下心、期待がない分
とてもシンプルに感情的にならずに
人間関係を作る方法でもあるのです。
親といえども人であります。
素直に アサーティブに
子どもと付き合っていけるといいですね^^
そうするとお子さんも
アサーティブに 自分の意見を言えるお子さんになると思います。
これからの時代は コミュニケーション力は不可欠。
ストレート、直球勝負で
お互いに自律した人間関係ができるといいですね^^。
(子どもは全部お見通しですから(^^;)
必要な人に届きますように。
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